ＪＴＢの「旅物語」のツアーに申込み、韓国ソウル４日間の旅に出掛けた。
山梨から高速バスで成田空港に向う。途中から大渋滞に巻き込まれ、もしや集合時間に遅刻かと思われたが、何とか間に合った。
出国手続きを完了して、飛行機に乗り込む。定刻に出発する。天気が良かったので、機内から雲を従えた富士山が見えた。
静岡の海岸線も望めた。ラッキー！！
大韓航空の美人スチュワーデスの接待で機内食を取ったりしていると、あっと言う間に
韓国の大きなハブ空港仁川（インチョン）空港に到着する。
現地のガイドさんと合流し、観光バスに乗り、いよいよソウル観光に出発だ。
仁川空港からソウル市内に入り、世宗（セジョン）大路に面した「東和免税店」に立ち寄る。免税店での買い物はそこそこに、世宗大路の中央分離帯にある「光化門（クァンファムン）広場」を 見学した。『李舜臣将軍像』が建ち、噴水と花壇の広場は、市民の憩いの場になっていた。向いの教保ビルの壁には花があしらわれている。綺麗な ソウルの夕暮れの街並みに感動する。
どこからか音楽が聞こえる。向って見ると、清渓広場に舞台が作られ、何かのお祭りだろうか、韓国民族舞踊などが披露されていた。 美しいチマチョゴリ（優雅なスカートと短い上衣）をまとった女性が韓国の音楽に合わせて踊っている。言葉がわからないが、 物語風に踊りは展開されている様だった。決して若くない人達の精一杯の踊りと笑顔に、拍手喝采だった。
踊りの後は、３名の女性が登場して、歌声を披露した。
美しい声がビルの谷間の広場に響く。
偶然に出会った踊りと歌だったが、時間がなくなって来たのでここで失礼した。
ゆっくりと韓国の文化を満喫したかった。
近くで夕食を取った後、ホテルに到着した。
※ここ清渓広場は、「清渓川（チョンゲチョン）公園」のスタート地点でもある。
ホテルは仁寺洞（インサドン）にあった。６階で、内部はお姫様気分がする可愛い部屋だった。チョット歩くと清渓川なので、 散歩も兼ねて夜の街に出掛けた。 食べ物屋さんが並ぶ賑やかな通りを抜け、清渓川のほとりを散歩した。 市民の憩いの場は、若い二人連れが多く見られた。川の先には高層ビルの明かりが綺麗だった。 ソウルは夜も美しい。
所々で色々な催しがあった。写真の展示や、霧の噴射に音楽とレザー光線の芸術や、動くアート（写真）などが公園を飾っていた。
河に架けられた橋は、全部特徴があり、これも楽しみの１つになっている。
総延長は５．８ｋｍもあり、全部は歩けないので、一部を満喫して、ホテルに戻った。
こうして１日目が過ぎていった。
２日目も快晴だった。この日は、朝食後、世界文化遺産『昌徳宮（チャンドックン）』の見学から始まった。 韓国の五大王宮の中で保存状態が良く、当時の雰囲気が残る王宮である。 この正門「敦化門（トンファムン）」は綺麗な文様の建物で気品が感じられた。入口は日本の観光客でいっぱいだった。 日本語ガイドの関係で入口でずいぶん待たされた。この王宮は日本語のガイドが付き、個人で自由には見学出来ない様になっているそうだ。 いよいよ門をくぐり宮廷内に入る。
この王宮は広大な敷地の中に華やかな朝鮮王朝の宮廷生活が偲ばれる建造物が立ち並ぶ。 儀式を行った正殿、執務をした宣政殿や寝殿などがキチンと並んでいる。 また自然のまま配置された川や庭園も素晴らしい。 広い王宮を全部回れず、１５エリアの内の５エリアまでしか見れなっかった。
門から出て駐車場へ向かう途中に、可愛いトイレがあったので、１枚撮ってみた。
トイレではない様に見える。
バスに乗り、ソウルから水原（スオン）の世界文化遺産「水原華城」に向う。 ソウル郊外に向う道は、高層アパートが並ぶ。 水原華城に到着すると、早速「若き兵士」の出迎えがあった。 何か韓国映画から飛び出した様な衣装で、観光客の要望に応えていた。
この水原華城は、回りを高い城郭で囲まれていて、厳重な造りになっている。 これは東の門「蒼竜門」と呼ばれている。四方にこの様な大きな門があり、城郭で繋がっている。 この城郭の総延長は５．５ｋｍもあるそうだ。
この広い水原華城を乗り物で見学出来る「華城列車」がとまっていた。竜を先頭に赤い客車が繋がれている。 我々は城郭に沿って歩き、城内を見学した。
城郭の向こうに水原の街並みが広がる。高層アパートが並び、近年著しい発展をしているそうだ。
これは、東北角楼で、いわば見張り台の様なものだ。ここからの見晴らしは、さすがに見事だ。 地形に合わせて、合理的に設計されている。 城郭には、日本の城と同じ様に、鉄砲口や石落としなどの窓が作られている。 ポッカリ浮かぶ白い雲、秋の穏やかな陽射しが暖かい。
東北角楼のすぐ下は「華虹門」になっている。
門の下は水門になっていて、清い水が流れていた。
写真を撮っていると白い鳩が近くにとまった。まるで自分を撮ってと云いたい様だった。
戦火の昔を偲び、平和を願っている様にも見えた。
長い城郭のほんの一部の見学だったが、天守閣こそないが、雄大で美しい城に感動して、水原華城を発った。
バスは高速道路を東に走り、陶磁器で有名な「利川（イチョン）」に向う。
利川に入ってから昼食「プルコギ」を食べる。お焦げもうまかったが、キムチは最高だった。
レストランからすぐの所に窯元があった。高麗青磁と朝鮮白磁の上り窯を見学した。
流潮な日本語を話す女性（日本の人だった）の案内で工程を見て回った。
本場の青磁は美しい。この窯では、青磁や白磁、すかし陶器など、技術の粋が見られた。
でもさすがに展示即売場での陶器には高くて手が出ない。
土産に特売品の３匹のブタ（トントン拍子）を買ったのが精いっぱいだった。
（陶器の価値がわからないので・・・無理をせずに）
韓国にも十二支があるが、イノシシ（亥）はなく、その代りブタになっているそうだ。
特に金の豚は幸運をもたらすそうだ。
利川から北上して「九里（クリ）」の高句麗鍛冶屋村に向う。ぺ・ヨンジュン主演『大王四神記』のロケ地として有名になった観光地で、 高句麗時代の武器などの製造の様子や、生活の様子が保存されていて見ごたえがある。 時間が逆戻りした様な不思議な空間だった。
勿論、ぺ・ヨンジュンもしっかりと撮って来た。（パネルだけど）
韓国の歴史の一端を見た様な気がした。
ここから再びソウルに入り、体に良いと云われる「高麗人参の工場と店」を見学し、
漢江（ハンガン）ほとりに向った。
ソウルを東から西に流れる大河、漢江の遊覧船乗船場で休憩をする。 ソウルの高層ビルや、南山公園の「Ｎソウルタワー」も良く見えた。 夕暮れの漢江に遊覧船が観光客を乗せて航行して来る。 河岸の遊歩道は、自転車や散歩の市民が行き交う。 ここも市民の憩いの場になっているのだ。
日が西に傾く。高層ビルをシルエットにして、空が茜色に染まってゆく。
ロマンチックな夕焼けであった。
バスはこの後、紫水晶工場を見学し、夕食（サムゲタン）会場を回り、「カジノ体験」に向った。
ものものしい警備の中、カジノを見、そして少し体験（サービス範囲で）した。
ホテルに戻る前に、オプション観光として南山の「Ｎソウルタワー」に行く事にした。 昼はソウルのあちこちから見られる展望台も、夜はライトアップされ、タワーが妖しく光る。
３０分おきに光のショーが繰り広げられる。 音楽と共に広場に噴霧とレザー光線のイベントが行われる。 夜遅いのにまだ大勢の人が楽しんでいる。
ライトアップは「Ｎソウルタワー」にも、炎のショーが行われる。 ブルー・紫から赤く、そして炎と変化して行く。 天に昇る竜が見える様な気がした。
Ｎソウルタワーは、塔の高さが２３６ｍになる。南山（海抜２４３ｍ）の上に建っているので、ソウル市内、ソウル近郊が一望出来る。 昼、天気が良ければ、仁川空港まで見渡せるそうだ。 タワーへの搭乗客としては、我々が本日最終であった。 展望台は海抜３５９ｍの所にあるので、ソウル中心街のビル群が見渡せた。
反対方向は、漢江の橋の街灯がオレンジ色に並ぶ。ソウルの夜景は見ごたえがある。
ホテルに戻ったのは０時を超えていた。
過密なスケジュールだった２日目もあっという間に過ぎてしまった。
３日目の朝食は「韓国式朝定食（バイキング形式）」だった。
朝食後、世界文化遺産「宗廟（チョンミョ）」の見学だった。朝鮮王朝時代の王や王妃の位牌を
まつっている所だそうだ。
南門を入ると横１０９ｍ縦６９ｍの月台があり、ここで祭礼が行われるそうである。正面に「正殿」がドンと建っている。
正殿は長さ１００ｍはありそうだ。１９間あり、ここに王や王妃４９位が祀られているそうだ。
荘厳で格調高い建物である。この他に少し規模の小さな１６間の別廟「永寧殿」がある。
この後のソウル観光は、南大門（ナムデムン）市場で買い物をして、仁寺洞を散策して、ロッテワールドに向った。
※崇礼門（スンリェムン：南大門）が復元工事中で見れなかったのは残念だった。
ロッテワールドの入口には大時計があって賑やかだった。 ロッテワールド内の免税店で買い物をし、 ３階で、石焼ビビンバの昼食を食べた。 この中は遊園地やマーケット、食道街など、何でも揃っていた。
３階のロッテワールド遊園地入口では、こんな立像が迎えてくれる。４体がそれぞれ違った姿をしている。 たぶん、日本でいう仁王像の様な、七福神の様なものだろうか、魔除けだろうか、実に綺麗な像だった。 （韓国の四天王像：日本の仁王像と同じく寺の入り口に置かれているそうだ）
ロッテワールドには、最近オープンした「スターアベニュー」があり、ここを見学した。
韓流ブームのメインスター達のディスプレイが並んでいて、写真撮影が出来たり、韓国衣装を着ての撮影場所があったり、
観光スポットとなっている。
入口最初は、カン・ジファンのブースだった。
チェ・ジュウのブースは「冬のソナタ」がメインとなっていた。 可愛い衣装も純白で綺麗だった。
勿論、東方神起のブースもあった。
この他に、なぜか「イッコー」のブースもあり、韓国での人気を感じた。
思い思いに好きなスターのブース前で写真を撮る人が多く、日本人向けの志向が成功している。
この後は「韓国式エステ体験」となった。
スッキリした気分で３日目は終了し、ホテルに戻った。
４日間の楽しい旅行は、あっという間に過ぎ、もう帰国の日になった。
朝早く「モーニングコール」が鳴り、支度をして出発した。
空港に向う途中で「キムチ」の土産店に立ち寄った。
試食もおいしかった。
仁川空港から一路成田に向け、韓国を後にした。
順調に成田空港に到着した。入国手続きをした後、少し時間があったので 展望台から飛行機を撮った。
さすが国際線空港だけあって、大きな飛行機が離・発着する。
まるで子供の様に楽しんでしまった。
急に決めた韓国旅行だったが、好天の中、観光内容も変化に富み、ガイドさんにも恵まれ、楽しい旅が出来た。